終戦の日

 戦争の犠牲となった全ての方々に哀悼の意を捧げたい。
 最近、NHKで放送している戦争の証言記録などをみていると、本当に戦争が引き起こす悲劇の凄まじさを改めて感じる。ただ、戦争の悲劇というと日本人が受けた悲劇について語られることが多いように思うけれど、他の国々の人々に与えた悲劇も忘れてはいけないと思う。自分たちにとってつらいから戦争は止めましょうというのは論理としてわかりやすいのだけれど、自分たちが受けた悲劇だけに注目すれば、他者に与える悲劇も仕返しとして正当化されてしまいかねないことが気がかりです。自分たちもつらい思いをしたし、他の人につらい思いをさせた、という相互の理解があって初めて悲劇を繰り返さない地盤ができるのではないかと思います。いや多分、ほとんどの人はわかっているのだと思うのですが、一部にわかっていない人がいて、そういう人たちが戦争へとまた人々をひきずってゆくことを恐れます。
 とはいっても他の国々の人々もそう思っていてくれないと困る訳で、なかなか難しい。なんにせよ日本のことだけ考えるのでは不十分ということには変わりないですが。戦争に限らず悲劇を生み出さないために他者の悲しみに対して感受的でありたいと思います。