Bioinformaticsセミナー

 最近Bioinformaticsの勉強をまじめにやってみようと思い、とりあえず入門的な本を買って読むところから始めております。それはいいのですが、今日は医学部でBioinformaticsセミナーがあるというので行ってみたのでした。何たってテーマが転写因子による転写制御なんだもの。
 講演をしたのは転写因子データベースTRANSFACの開発者Edger Wingender氏でした。医学部での発表なので病理とか創薬とかの話が多いのかなと思っていましたが、予想に反してそんな話はまったくしない(のもどうかと思うけど...)で、真核生物での転写制御の基礎的な話から転写因子結合サイトの推定法や転写ネットワーク解析といった生物学よりな話でした。転写制御ネットワーク進化の研究をしている僕としてはまさにストライクな話題で勉強になりました。
 講演が終わってちょっと質問するついでに僕も転写ネットワークの研究してますみたいなことを言ったら、それなら興味のありそうなデータあると言って、この間上海で発表した時のスライドをみせてくれました。そのデータの内容は僕としてはかなり衝撃的でびっくりしてしまうものでした。論文にはまだなっていないそうなので詳しくは書きませんが(書いてよいかどうか聞くの忘れたんで)、哺乳類の転写ネットワークの構造に関するものでした。これは間違いなく大きな研究テーマとして理論的な研究対象になるはず。というか僕も取り組んでみたい内容でしたので、まったく予想外の収穫でした。
 いやー、なんでも行ってみるもんですねぇ。