[日々] いろいろ
 ちょっと経ってしまいましたが,今回の東京行きは有意義でした。発表でもずいぶん質疑応答しましたし、その他でも色んな人と議論できました。むしろ喋りすぎてちと疲れたくらい。気になっていた金子研の藤本さんの研究のお話も直接聞くことができたし,僕の研究についても重要な指摘をいただきました。今回セミナーに招いてくれた土畑君を始め島田研の方々とも気軽にお話しできて良かったです。こないだも書きましたが,やっぱり研究は議論してなんぼ、今回は特にそう感じました。これからももっとコミュニケーションの機会を増やして行きたいですね。
 駒場セミナーをした次の日には、金子研に伺って藤本さん達とお話しした後,カツンと待ち合わせをし、お楽しみだった大泉シェフのお店に連れていってもらいました。こぢんまりとしたお店のカウンターの中にいる噂のシェフは、ちょっと丸くてがたいのいい大泉さんって感じですな。楽しそうに仕事していてよいですね。アスパラとチーズのソースがかかったジャガイモのニョッキに,舞茸としめじの手打ちパスタをいただき、どっちも美味しくて大満足。その後は,カツンちでPスを交えてまったりだらだらと酒を飲みました。
 次の日は,両国の江戸東京博物館でやっている北斎展を見に行きました。セミナーの準備に大わらわだったので、あまり何も考えてなかったのですが,行ってみたらかなり面白い。全然知らなかったのですが北斎は長崎の出島に滞在したオランダ商館長に頼まれて,日本の風俗を描いた絵を描いていたそうです。その絵は、去年上野の国立博物館でやっていた北斎展で得た印象とはまた違っており、カラフルで細い線で描かれた細密な絵でした。保存状態も良くとても江戸時代に描かれたものとは思えない程です。かなり絵に近づけたので、じっくりと見ることもできます。海のなかの海女さんを描いた絵もあって、昔の絵で水面下の情景を描いたものは珍しいと思うので興味深かったです。後半は北斎漫画や挿絵などより大衆的で気楽な作品が多く展示してありました。とくに当時に人気のあった悪玉おどりとかスズメ踊り(仙台のとは関係あるのかな?)などの振り付けを詳細に描いたものが、えらく面白かったですね。ってか日本人って面白いな。いやー。こちらも大満足でした。
 仙台に帰っきた次の日(昨日)は、朝早く起きて伊豆沼にて、Mり君やT橋様とこの冬第一弾の鳥見に行きました。夜明け前に伊豆沼に到着すると沼の水面には雁が一杯でした。寒い中待つことしばし,朝日が昇ると雁達は一斉にえさ場へ向けて飛び立って行きました。へなちょこなのでいつもは微妙に遅刻してたんで、実は一斉飛び立ちをちゃんと見たのは初めてなのでした。その後、沼まわりをあちこち見て,その後伊豆沼サンクチュアリセンターによって絶滅危惧種のゼニタナゴや、貝の中に産みつけられたその幼生を見ることができました。ゼニタナゴの幼生はへんちくりんでとても魚には見えない,ウニウニ動く黄色いウジ虫みたい。どちらも中々見れないものなのでラッキーでした。帰りにはお土産に池で取れたブラックバス(冷凍)をもらい、今日さっきムニエルにして食べました。くせがなくて結構うまかったです。
 今度忘年会でも作るつもりなんでお楽しみに。しかし、ブラックバスをさばくのはすごくたいへんだった。ぬるぬるするし生臭いし、皮も硬いし、それがなかったらフツーに食っても良いんだけどな。

伊豆沼、夜明け前

伊豆沼、夜明け

ゼニタナゴ幼生

オナガガモ(♀)