昨日は丸ちゃん&研究打ち合わせに来られた龍谷大の近藤さんのセミナー。
 チョウチョを2年間追いかけてその飛行経路を観察。チョウチョは生息地の外に飛び出した時にはランダムウォークではない、定型的な飛行パターンをする。という論文。これでEcologyに載るんだ…。
 近藤さんセミナーは、自身の利益を最大化するようにどの餌種を食べるか選ぶような「適応的捕食者」からなる群集における、食物網構造の進化の研究。今回は食物網における生産者から最上位捕食者までにいくつの階層があるか(何個の捕食被食関係を経由するか:これを食物網の"長さ"というらしい)、がどのような要因(群集の生産力や、種数など)に決まっているのかを調べている。様々な群集について、食物網の長さと群集の生産力や種数との関連を調べた調査研究と一致したような結果が出ているらしい。
 近藤さんは、これまでの研究は群集レベルの性質を調べることにより、群集構造の意義を明らかにしようというトップダウン的な研究が主だったけれど、この研究の売りは群集を構成する種(個体群)レベルの性質により群集構造が出来上がってくるというボトムアップ的な見地からの研究だという主旨のことをいっていた。個人的には、ボトムアップだから良いというよりは、トップダウンボトムアップの両面的な見地から研究できるということが良いのではと思う。
 食物網に限らず、僕のやっている遺伝子ネットワークでもそうで、システム全体(群集や個体)としての性質とシステムの構成要素(個体群や遺伝子)の性質を一緒に考慮するというところが面白いと思っている。

 その後、バイトに行き、帰ってきてすぐに近藤さん歓迎会の準備。

 サンマ焼き役にK平を任命し、僕はM野さんと一緒にサンマをさばきまくった。相変わらず脂肪が多く柔らかくてさばきにくいお魚ですよ。
 先日、八幡のうまい味噌屋から味噌を買ってきていたので、それを使ってサンマの「なめろう」を作ることにした。仙台の方では、なめろうというのはあまり一般的ではなく、似たようなものに「ぬた」というものがある。WikiPediaによると「なめろう」と「ぬた」は違うものらしい。なめろうは味付け味噌と薬味、ぬたは酢みそと砂糖らしい。なめろうはよく知らないのだけど、味噌にみりんと砂糖とショウガを入れて混ぜて、そこにきざんだサンマの身をいれてねちねち混ぜたらそれっぽいものが出来上がった。ついでにサンマの中落ちに残っている身がMOTTAINAIのでスプーンではがして投入した、ずいぶん取れて幸せな気持ちになった。出来上がったなめろうもなかなかうまかった。また今度作ろう。
 その他にも各種刺身やら各種炊き込みご飯、仙台&山形芋煮と、凄かった。しかし、バイト&準備するのに疲れて始まる頃には結構ぐったりしていたのが残念でした。