毒ヘビと毒トカゲは単系統である*1

 毒を分泌するということはヘビ類の放散の基盤となったと考えられている。3000種のヘビのうち2500種が毒を持っているらしい(そんなにいたんだ)。それに対して、毒を持つトカゲはこれまで2種(メキシコドクトカゲとアメリカドクトカゲ)しか知られておらず、その毒はヘビとは独立に進化したものと思われていた。しかし、今回さらに2つのトカゲ系統(オオトカゲ類とイグアナ類)も毒液分泌線を持っていることを明らかにし、そしてさらにそれらの毒トカゲ類と毒ヘビが単系統であることを示した。
 Natureらしく、へー、という感じでした。毒液分泌腺の起源がヘビとトカゲの分岐以前のことだとすると、つまり最初のヘビは毒を持っていたということですか。それとあちこちでよくみかけるイグアナやオオトカゲは大丈夫なんすかね?どれほど危険なのかはよくわからないけれど、少なくともだ液が皮膚につくのはよろしくなさそうだ。
Absuruct(日本語): http://www.nature.com/nature/journal/v439/n7076/abs/nature04328.html