ゲド戦記

 注文していたゲド戦記が届いた。僕は全然知らなかったけれど、「指輪物語」「ナルニア国物語」と並んでファンタジーの傑作と呼ばれているそうな。今度、ジブリから映画化されるそうです。まだ読み始めたばかりだけれど、この本は面白そう。でも正確には面白いという表現は的確ではないような気がする。もちろん面白いのだけど、それだけではなく、なんと言うか、魂への示唆というようなものを感じさせる。雰囲気は「アーサー王物語」や「ニーベルンゲンの歌」といった中世ヨーロッパの物語と似ているなぁ。

 所々に印象的な言葉が置かれている。下は修行を始めたばかりの主人公のゲドに師匠のオジオンが語った言葉。

そなた、エボシグサの根や葉や花が四季の移り変わりにつれて、どう変わるか知っておるかな?それをちゃんと心得て、一目見ただけで、においをかいだだけで、すぐにそれがエボシグサかどうか、わかるようにならなくてはいかんぞ。そうなってはじめて、その真の名を、そのまるごとの存在を知ることができるのだから。

じっくりと読んでゆこう。